レディースネットワーク・21 H18調査研究報告
 『木質ペレットストーブ普及を生かした山村地域活性化調査報告書』


はじめに

木質ペレットストーブ」の燃料となる「木質ペレット」は私達の国で自給できうる木質エネルギー源の1つとして期待されています。

 近年、環境問題への意識の高まりを背景に日本各地で「木質ペレットストーブ」の普及が試みられています。

 そこで、レディースネットワーク・21(以下LN)では,(社)国土緑化推進機構の平成18年度緑と水の森林基金助成事業により、森林資源の利活用と「家で使ってみてどうか?」という視点にたって、木質ペレットストーブの今後の普及の方向性を探りたいと思い、約半年間調査研究を行いました。また、調査研究の結果は、平成18年11月18日広島県YMCA国際文化ホールにて開催した「森林からのエネルギーを伝えたい〜木質ペレットストーブの普及を考える〜」のフォーラムにて報告しました。

 本報告書は、調査研究の結果とフォーラムの様子をまとめたものです。

 「人にも地球にも優しい木質エネルギー源」である木質ペレットの良さについて、報告書を通じ再認識しPRしていく上で役立てて参りたいと思います。



◇森林と私たちとのつながり◇

(1)地球温暖化防止と森林の役割

森林は、多様な生物のふるさとであり、水の循環により海とともに自然の生態系を支えています。

また、森林は生活をしていくには欠かせない資源であり、森林を保全しながらこれを有効に利用していくための知恵や技術が生み出され、これを基礎とした生活様式などが育まれてきました。

森林は、二酸化炭素を吸収して幹や枝に長期間にわたって貯蓄することから、二酸化炭素の吸収源としての役割や貯蔵庫として大きな期待をされています。

(2)今、なぜ木質バイオマスなのか?

石油燃料への過度な依存により問題となっている温暖化等の地球環境問題の解決には、エネルギー源や原材料としての木質バイオマスのような再生産が可能で環境への負荷が小さい資源の利用を増やしていくことが重要です。

また、木質バイオマスの利用は、新たな産業や雇用を創出することから山村の活性化を図る面でも注目されています。

まずは、各家庭で誰でも簡単に取り組める木質バイオマスエネルギーを利用することから、森づくりの第一歩を踏み出してみたいと思います。

   


◇ペレットストーブと私たちの暮らし◇

(1)木質バイオマスとは?

木質バイオマスには、主なものとして伐採現場で出る残材や製材工場で発生する端材、建設発生木材などがあげられます。

現在、昔から使われてきた「薪」に加え、「チップ」や「ペレット」が暖房等のエネルギー源として利用されています。また、直接燃やすだけではなく、燃焼ガスやアルコールなどに加工して、さらに使いやすい木質バイオマスエネルギーにもできます(その実用研究が今進んでいます)。

(2)ペレットとは?

おが屑に熱を加えて固め、成形したもの

成形時の摩擦熱で、木そのものに含まれる物質(リグニン)がおが屑を固めるため、接着剤等は使用していない(木100%)。

(3)ペレットストーブとは?

上記の木質ペレットを燃やして暖房するストーブです。

値段は、20〜50万円(設置費用別途)とさまざまな機種があります。

暖房能力は家庭用ストーブで20畳前後です。ペレットに併せ薪を使用することで60畳近く暖房できる機種もあります。北欧など海外で多く使用されていて、最近は国内産の製品も多くでてきています。

   


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