レディースネットワーク・21 H18調査研究報告
 『木質ペレットストーブ普及を生かした山村地域活性化調査報告書』
 第2部 フォーラムの開催


4 アンケート結果


 ペレットストーブについて、どのような人がどのような点に関心または不満を持っているか調べるため、フォーラム会場で利用状況及び意識に関するアンケートを配布し59人から回答を得ました。


 回答者の属性

 性別及び年齢構成は(表1)のとおりです。
 回答者の住所は広島県内が38人、中国地方が9人と大半を占めるほか、北は青森県、南は佐賀県まで、全13県に渡りました。
 職業は(表2)のとおりで、公務員が最も多く35人で、次いで会社員(8人)、学生(6人)で、その他と回答されたうち、建築関係が3人となっていました。



 ペレットストーブの利用状況

 ペレットストーブの利用状況は(表3)のとおりでした。「公共施設等で使っているのを見たことがある」という回答は31人と多くなっていました。公共施設での活用は、ペレットストーブに触れる機会となっているといえそうです。
 一方、「使ったことも見たこともない」という回答も8人ありました。シンポジウムの参加者はペレットストーブへの関心が高いと考えられますが、そのような人でもこれまでに見る機会のなかった人も多いことがわかりました。



 ペレットストーブについての意識

 ペレットストーブを「自宅で使っている」「職場で使っている」「学校で使っている」と回答した人を「日常的に利用している」としてグループ化して集計しました。


 @ 関心を持った点
 全体を通じて多かったのは、「木材の有効利用になる」、「環境に良い」、「森林保全に役立つ」といった環境面の長所を指摘する回答でした。次いで多かったのは、「火のぬくもりがある」、「健康に良い」といった心地よさを指摘する回答でした。
一方、「重厚感がある」、「使いやすい」、「匂いが出ない」などの回答は少なく、ペレットストーブのデザインや使いやすさはあまり評価されていないようでした。
「日常的に利用している」グループは、他のグループと比べ、「火のぬくもりがある」と評価する割合が高くなっていました。こうした印象は実際に使ってこそ意識するのかもしれません。また、「購入を検討している」グループは、「環境に良い」、「森林保全に役立つ」を選ぶ割合が特に高く、環境面を最も重視している様子がわかりました。

 A 不満に感じる点
 すべてのグループで、「ストーブの価格が高い」という回答が最も多く、次いで多かったのが、「場所を取る」となっていました。ペレットについては「高い」との回答は少なかったですが、「入手が困難」との回答は多く、ペレットの供給に改善の余地があると言えそうです。また、自由回答に、軽量化や、持ち運びできるようにしてほしいといった回答をした人が5人いました。
 なお、「ストーブの価格が高い」、「場所をとる」という回答は、「日常的に利用している」グループで特に多くなっていました。これらはストーブの導入に当たって最も大きな障害となっているようです。


 まとめ

 今回のアンケートでは、ペレットストーブについて環境面の長所に関心を寄せる人が多く、それに対し、「健康に良い」「匂いがない」「安全である」といった健康や安全面の評価はそれほど高くないことがわかりました。こうした面のPRも今後さらに進めていく必要がありそうです。
 一方、「ストーブの価格が高い」という不満を持つ人が非常に多いことがわかりました。ストーブを入手しやすいよう価格のハードルを下げることが最も大きな課題です。小型・軽量化も求められています。また、ペレットの供給にも改善の余地があるようです。
 今回アンケートで寄せられた関心や要望を、今後の技術開発やPRに役立てられるよう努めていきたいと思います。


 フォーラム会場にて



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