◆相互交流タイプの森林教室
遠く離れた小学校同志の児童が、お互いに「森のふれあい玉手箱」を送り合うというのが、相互交流タイプです。子供たちが森林に入って素材を集める「森の玉手箱」作りの森林教室と、相手の学校から送られてきた「玉手箱」を受け取って素材を活用する森林教室と、それぞれ2回ずつの教室開催が基本のプログラムです。他の地域との交流を図ることによって、自分の地域を改めて見直すという「ふるさとの魅力を再発見」というコンセプトも盛り込まれており、これまで取り組んでもらった学校からは、大変好評を得ているプログラムです。平成11〜12年度は、北海道豊浦町の大和小学校と宮崎県東郷町の福瀬小学校、平成13年度は北海道音威子府村の音威子府小学校と岐阜県の菅田小学校が「森の玉手箱」を送り合って交流を深めました。
◇北海道と宮崎県の交流事例
北海道豊浦町と宮崎県東郷町の小学校同志の交流による森林教室では、どちらの学校も、周囲を自然に恵まれた小規模校で、森林学習やみどりの少年団活動などに取り組んできたこともあって、地元LN21会員からの申し出によって、交流型森林教室が実現しました。まず最初に、森の恵み集めのための森林教室では、LN21が児童や先生をサポートし、フィールドビンゴ(カードに描かれたものをビンゴゲームを楽しみながら見つけていく活動)をしながら、木の葉や実、つるなどの素材を集め、それらに学校を紹介した手紙やビデオなどを添えて相手の小学校に送りました。後日、相手校から送られてきた玉手箱を開けてみた子供たちは、自分の地域と、木の葉の種類だけでなく、ドングリの大きさや形が違うことにびっくり!。いろいろな実物を手に、北国北海道と南国宮崎県との森林植生の違いを十分堪能しながら、自由に工作づくりを楽しみました。「森の玉手箱」をきっかけに始まった二つの小学校の交流は、今も続けられています。
森の素材を集める子供たち ほら、かわいいでしょ!
◆素材受け取りタイプの森林教室
複数の地域から森の恵みの入った「森の玉手箱」を受け取り、素材を活用して学習するタイプの森林教室です。素材集めは、全国各地のLN21会員や林業関係団体の協力もと、たくさんの森の恵みが届けられました。
木の葉を集めるLN21
◇農林高校で「ドングリでクッキー作り」
岐阜県の岐阜農林高等学校では、森林科学科の教師と生徒が親子を対象に森林文化教室を開催しました。同高ではこれまで、ドングリや果樹などの木の実の加工をテーマに2年間学習に取り組んできており、3年目は学外に紹介したいと思っていたところ、LN21の支援事業を知って応募してくださいました。参加者を公募して森林教室を開催するのは初めてだったそうで、準備段階から地元岐阜県のLN21会員が協力してきました。また、材料となる木の実は、全国の会員からドングリや山ブドウなど、美味しい木の実がたくさん届けられました。とりわけ、ドングリは年によって豊凶の差が大きい木の実であり、この年、岐阜県ではちょうど不作の年にあたり、材料集めに苦慮するところでしたが、全国のLN21からの協力があったおかげで十分な量を整えることができました。10月30日の教室の開催当日には、15組32名の親子が参加して、森林の講和に耳を傾けた後、ドングリを材料にクッキー作りに挑戦しました。参加者からは、また来年も参加したいとの声も多く聞かれ、学科主任の川島教諭は、次年度からは森に行って材料を集めるところから開催したいとおっしゃっていました。
◇全国のドングリが札幌の小学校に大集合
北海道札幌市の中心部にある創成小学校は、「どんぐりころころ」の歌の作詞者である梁田貞さんの母校です。「どんぐりころころ」の歌にゆかりの深い学校の子供たちに、日本全国からドングリを贈ろう!と会員に協力を呼びかけたところ、14道県18箇所から、さまざまなドングリが集められて、届けられました。11月に開催された森林教室では、地元のLN21会員がクイズ形式によるプログラムを提供し、身近なドングリから森林について学びました。また、学校に送られたたくさんのドングリは、特別の展示スペースが設けれられ、今後も末永く大切に保管されることになっています。
いろいうろなドングリが贈られました
どれも札幌には自生していない樹種
なので、地元では珍しいものばかりでした。